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アウトランダーPHEVを充電しないで使う!大丈夫?燃費どうなる?

アウトランダーPHEVを充電しないで使う!大丈夫?燃費どうなる?

三菱自動車の先進的なSUVとして人気を集めるアウトランダーPHEV。その力強い走りやデザインに魅力を感じているものの、「自宅に充電設備がない」「マンション住まいで充電できない」「毎回充電するのは少し面倒…」といった理由から、購入をためらっていたり、充電せずに使えないかと考えていたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インターネット上でも、「アウトランダーPHEVを充電しないで使うのは大丈夫?」「ガソリン車のように運用した場合、実際の燃費はどのくらいになるの?」「バッテリーの劣化が進んでしまわないか心配…」といった疑問や不安の声、口コミでの評判を目にすることがあります。

この記事では、まさにそのような「アウトランダーPHEVを充電しないで使いたい」と考えている方に向けて、その運用方法について詳しく解説します。

充電なしでも走行できるのかという基本的な疑問から、気になるHVモードでの実燃費の目安、バッテリー寿命への影響、考えられるデメリットや注意点、そして車両価格とのバランスまで、幅広く情報をお届けします。この記事が、あなたの疑問や不安を解消し、アウトランダーPHEVという選択がご自身のカーライフにとって最適かどうかを判断するための一助となれば幸いです。

記事のポイント

  • アウトランダーPHEVが充電なしでも走行できる理由とその際のHV走行の仕組み
  • 充電しない場合の燃費基準(HVモード燃費)と実際の燃費が変動する主な要因
  • 充電せずに使うことによるデメリットやバッテリー劣化に関する注意点
  • 充電をしない前提で車を選ぶ際に他の車種(HV・ガソリン車)と比較すべき点

アウトランダーPHEVを充電しないで使うのは可能?HVとしての仕組み

アウトランダーPHEVを充電しないで使うのは可能?HVとしての仕組み
出典:三菱公式
  • 充電しなくてもガソリンで走行可能
  • バッテリー残量がなくてもハイブリッド車(HV)として走行

充電しなくてもガソリンで走行可能

充電しなくてもガソリンで走行可能
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アウトランダーPHEVという名称には「プラグイン」という言葉が含まれているため、「コンセントから充電しないと走れないのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その心配は不要です。このクルマは、ガソリンエンジンと燃料タンクもしっかり搭載していますので、駆動用バッテリーへの充電が全くなくても、ガソリンさえ入っていれば問題なく走行を続けることができます。

電気自動車(EV)とは異なり、エンジンというもう一つの動力源を持っているのがPHEVの大きな特徴であり、利点の一つと言えるでしょう。ですから、例えばマンションにお住まいで自宅に充電設備を設置するのが難しい環境の方や、外出先でこまめに充電するのが面倒だと感じる方でも、アウトランダーPHEVを所有し、日常的に使うことは十分に可能です。実際に、充電環境がない状況で運用されているオーナーも少なからずいらっしゃるという話も聞きます。

ガソリンスタンドで給油さえすれば、一般的なガソリン車と同じように航続距離を伸ばせる安心感があります。電気残量を気にしながら走るストレスから解放される点は、EVにはないメリットです。「充電はできないけれど、アウトランダーPHEVのデザインや走行性能が気に入っている」という方にとっては、充電なしでの運用も選択肢の一つとなり得ます。ただ、この使い方がアウトランダーPHEVの持つ能力を最大限に引き出す方法かというと、また別の話になります。その点については、次の項目で詳しく触れていきましょう。

バッテリー残量がなくてもハイブリッド車(HV)として走行

バッテリー残量がなくてもハイブリッド車(HV)として走行
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では、外部から充電した電気を使い切ってしまった場合、アウトランダーPHEVはどのようにして走り続けるのでしょうか。このクルマは非常に賢く設計されており、駆動用バッテリーの残量が一定レベルまで低下すると、ドライバーが特に意識しなくても、自動的にハイブリッド車(HV)として最も効率の良い方法で走行するように制御が切り替わります。ですから、「電欠で立ち往生する」といった心配は基本的にありません。

ハイブリッド走行の主な仕組みは、まずガソリンエンジンを始動させて発電機を回し、そこで作られた電気を使ってモーターを駆動して走るというものです。これは「シリーズハイブリッド走行」と呼ばれ、多くの走行シーンで使われます。エンジンの力は直接タイヤには伝えず、あくまで発電に徹することで、エンジンを最も効率の良い回転数で運転させようとします。これにより、スムーズで静かなモーター走行の感覚を維持しながら、走行に必要なエネルギーを生み出すのです。

さらに、高速道路での巡航など、特定の条件下ではエンジンが直接タイヤを駆動する「パラレルハイブリッド走行」に切り替わることもあります。この方がエネルギー効率が良いと車両が判断した場合に行われ、時にはモーターがエンジンのアシスト役もこなします。加えて、アクセルを離したりブレーキを踏んだりした際には、「回生ブレーキ」が働き、減速エネルギーを電気エネルギーに変換して、少しでもバッテリーに電気を回収しようとします。このように、アウトランダーPHEVはバッテリー残量がない状況でも、エンジンとモーター、そして発電機を巧みに連携させ、最適なハイブリッド走行を自動的に実現してくれるのです。

アウトランダーPHEVを充電しないで使う場合の燃費を解説

アウトランダーPHEVを充電しないで使う場合の燃費を解説
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  • PHEVの燃費表示の見方(PHEVモードとHVモード)
  • カタログ燃費(WLTCモード)におけるHVモード燃費
  • 実際の燃費(実燃費)の目安と変動要因

PHEVの燃費表示の見方(PHEVモードとHVモード)

PHEVの燃費表示の見方(PHEVモードとHVモード)
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アウトランダーPHEVの燃費性能を知りたいとき、カタログやウェブサイトを見ると、いくつかの燃費に関する数値が記載されていることに気づくでしょう。特に重要なのが、「PHEVモード燃費(プラグインハイブリッド燃料消費率)」と「HVモード燃費(ハイブリッド燃料消費率)」という二つの指標です。充電しないで使うことを前提とする場合、どちらの数値を見ればよいのか、少し混乱するかもしれません。

ここで理解しておきたいのは、それぞれの燃費表示が示す意味合いの違いです。まず「PHEVモード燃費」ですが、これは満充電の状態からスタートし、バッテリーの電気を積極的に使って走行した場合の燃費を示します。つまり、EV走行できる距離も加味して計算された、いわばPHEVの最も効率の良い状態での燃費です。電気の恩恵を最大限に受けた場合の数値と考えると分かりやすいでしょう。

一方、「HVモード燃費」は、駆動用バッテリーの残量が少ない状態で、主にガソリンエンジンを使って(ハイブリッド走行で)走った場合の燃費を示します。外部からの充電を行わない、あるいは充電した電気を使い切った後の状態での燃費に近いのが、こちらの数値になります。

したがって、もしあなたがアウトランダーPHEVを充電せずに使うことを想定しているのであれば、参考にするべきなのは「HVモード燃費」の方です。PHEVモード燃費は、充電しない運用では達成できない数値ですので注意が必要です。ただし、このHVモード燃費も、あくまで国が定めた特定の条件下で測定されたカタログ値であることは忘れてはいけません。実際の道路状況や運転の仕方によって、燃費は変動するという点は覚えておきましょう。

カタログ燃費(WLTCモード)におけるHVモード燃費

カタログ燃費(WLTCモード)におけるHVモード燃費
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アウトランダーPHEVを充電せずにハイブリッド車(HV)として使う場合、その燃費性能を示す公的な指標として「WLTCモードにおけるHVモード燃費」があります。これは、自動車の燃費性能を評価するための国際的な試験方法であるWLTCモードに基づいて測定された数値です。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路という3つの異なる走行パターンを組み合わせて測定するため、従来のJC08モードよりも実際の走行状況に近い燃費を知るための参考になると言われています。

このHVモード燃費は、前述の通り、駆動用バッテリーの残量が少ない状態、つまり主にエンジンを使って走行するハイブリッド走行時の燃費を想定しています。現行モデル(GN0W型)のアウトランダーPHEVの場合、このWLTCモードでのHVモード燃費は、グレードによって若干の違いはありますが、おおむね1リットルのガソリンあたり16.2kmから16.6kmと公表されています(車両の年式や仕様変更により数値が変わる可能性があるため、最新の情報は別途ご確認ください)。

この数値は、2トンを超える車両重量を持つSUVとしては、健闘しているレベルと言えるかもしれません。同じクラスの純粋なガソリンエンジンSUVと比較すれば、優れた数値であることが多いでしょう。しかしながら、これはあくまで標準化された特定の条件下で測定されたカタログ上の数値です。実際の道路を走行する際の燃費(実燃費)は、この数値通りになるとは限らないという点には、注意が必要になります。

実際の燃費(実燃費)の目安と変動要因

実際の燃費(実燃費)の目安と変動要因
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カタログに記載されているHVモード燃費は、あくまで特定の条件下での測定値であり、私たちが実際にアウトランダーPHEVを充電せずに運転した場合の燃費(実燃費)とは異なることが一般的です。多くの場合、実燃費はカタログ値を下回る傾向にあります。これは、現実世界の道路状況が、信号での停止・発進、渋滞、天候の変化、坂道、エアコンの使用、乗車人数や荷物の重さ、そして何よりドライバー自身の運転の仕方など、燃費に影響を与える様々な要因に満ちているからです。

過去のオーナーからの報告や燃費記録サイトなどの情報を総合すると、充電しない運用でのアウトランダーPHEVの実燃費は、走行状況によって大きく変わるようです。例えば、信号や渋滞が多くストップ&ゴーを繰り返す都市部では10km/L~14km/L程度、比較的スムーズに流れ、適度な速度で走行できる郊外や高速道路では12km/L~16km/L程度が一つの目安となりそうです。もちろん、これは旧型・新型モデルの違いや季節によっても変動します。

特に燃費が悪化しやすい要因としては、まず「急」がつく運転(急加速、急ブレーキ)が挙げられます。穏やかなアクセル・ブレーキ操作を心がけるだけでも、燃費は改善されることが期待できます。また、エアコン、特に冬場の暖房は燃費への影響が大きくなります。外気温が低い寒冷地では、バッテリーの性能が低下することも相まって、燃費が悪化しやすい傾向が見られます。さらに、不要なアイドリングや、重い荷物を常に積んだまま走行することも、燃費を悪くする要因となります。このように、実燃費は多くの要素によって左右されるため、カタログ値は参考程度にとどめ、ご自身の使い方でどの程度の燃費になるかを見極めることが大切です。


【要注意】アウトランダーPHEVを充電しないで使うデメリットと注意点

【要注意】アウトランダーPHEVを充電しないで使うデメリットと注意点
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  • PHEVならではのメリットを享受できない
  • 車両価格とのバランス
  • バッテリーへの影響(長期的な視点)
  • 他の選択肢との比較検討

PHEVならではのメリットを享受できない

PHEVならではのメリットを享受できない
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アウトランダーPHEVを充電せずに使うという選択は、技術的には可能ですが、その場合、このクルマが本来持っているプラグインハイブリッド車ならではの重要なメリットの多くを諦めることになります。これは、充電しない運用を考える上で最も大きなデメリットと言えるでしょう。具体的にどのようなメリットが失われるのか見ていきます。

まず第一に挙げられるのが、EV走行がもたらす圧倒的な「静粛性」と「走行フィール」です。電気モーターだけで走る際の、エンジン音や振動のない静かで滑らかな移動空間、そしてアクセルを踏んだ瞬間に応答する力強い加速感は、一度体験すると忘れられない魅力があります。充電しない運用では、エンジンが始動する機会が格段に増えるため、この上質な走行体験が大きく損なわれてしまいます。

次に、「経済性」のメリットが失われます。PHEVの大きな利点は、ガソリンよりも単価の安い電気エネルギーを動力源として使えることです。特に、自宅で電気料金の安い夜間電力などを利用して充電すれば、日々の走行コストを大幅に抑えることが可能です。しかし、充電しなければ燃料はガソリンのみに頼ることになり、この経済的なメリットは全く享受できません。「せっかくPHEVを買ったのにもったいない」と感じる声が多いのは、この点が大きいでしょう。

さらに、「環境性能」の面でも違いが出ます。EV走行中は走行時に二酸化炭素(CO2)を一切排出しませんが、エンジンでの走行が増えれば、当然ながら排出ガスも増加します。環境負荷低減に貢献できるというPHEVの側面も薄れてしまいます。加えて、自宅で充電し、毎朝満充電に近い状態で出発できるというスマートさや、ガソリンスタンドへ行く頻度を減らせる利便性といった、PHEVならではのカーライフの魅力も手放すことになります。これらの失われるメリットを考慮した上で、それでもなお充電せずにアウトランダーPHEVを選ぶ価値があるか、慎重に検討する必要があるでしょう。

車両価格とのバランス

車両価格とのバランス
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アウトランダーPHEVの購入を検討する際、特に充電しないで使うことを考えている場合に、無視できないのが車両価格とコストパフォーマンスのバランスです。このクルマは、電気モーターだけで長距離を走行できる大容量の駆動用バッテリーや、前後に配置された高出力モーター、そしてそれらを統合制御する複雑なシステムなど、先進的な技術を数多く搭載しています。これらの技術は、優れた走行性能や環境性能を実現する一方で、車両の製造コストを引き上げる要因にもなります。

そのため、アウトランダーPHEVの車両本体価格は、同じようなサイズや装備を持つガソリンエンジン車や、一般的なハイブリッド車(HV)と比較すると、高めに設定されているのが通常です。もちろん、国や地方自治体によっては、環境性能の高い車両の普及を促進するための購入補助金制度が用意されている場合があります。これらを活用することで、実質的な購入負担額を軽減することは可能です。しかし、補助金を考慮したとしても、ガソリン車やHVとの間には依然として価格差が存在するケースが多いでしょう。

この価格差は、本来であればPHEVならではのメリット、例えば電気を使って走行することによるガソリン代の大幅な節約や、自宅で充電できる利便性、優れた静粛性などを享受することで、十分に元が取れる、あるいは価格以上の価値があると感じられるように設定されていると考えられます。もし、充電機能を全く利用しないのであれば、ランニングコストでのメリットは薄れ、初期投資としての車両価格の高さが相対的に際立ってしまう可能性があります。

「充電しないのに、わざわざ高価なPHEVを選ぶ必要があるのか?」という疑問が生じるのは、ある意味自然なことかもしれません。したがって、充電しない使い方を前提とする場合は、車両価格に見合うだけの価値を、燃費以外の部分、例えばデザインの好み、三菱独自の四輪駆動システムS-AWCがもたらす走行安定性や安心感、内装の質感といった要素に見出せるかどうかが、購入を判断する上での重要なポイントになってくると言えそうです。

バッテリーへの影響(長期的な視点)

バッテリーへの影響(長期的な視点)
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アウトランダーPHEVを充電せずに使い続けるという運用方法が、クルマの心臓部とも言える駆動用バッテリーの寿命や性能に、長期的に見てどのような影響を与えるのか。これは多くの方が気にされる点かと思います。この問題に関しては、実のところ様々な意見があり、明確な答えを出すのは難しいのが現状です。

まず基本的なこととして、スマートフォンなどと同じように、車載用のリチウムイオンバッテリーも充放電を繰り返すことで少しずつ劣化していく消耗品です。メーカーは、バッテリーができるだけ長持ちするように、充電量の上限や下限を制御したり、バッテリー温度を管理したりするなど、様々な工夫を凝らした制御システムを開発しています。そして、多くの場合、定期的に外部から充電されることを前提として、最適なバッテリー管理が行われるように設計されていると考えられます。

充電しない使い方に対する懸念としては、常にバッテリーの充電量が低い状態(例えば20~30%程度)でエンジンによる充放電が繰り返されることが、バッテリー内部の特定のセルに負担をかけたり、劣化を早めたりするのではないか、という指摘があります。一方で、「頻繁な満充電や、逆に深放電(使い切り)を避けることになるため、むしろバッテリーにとっては優しい使い方なのではないか」という肯定的な見方もあります。実際に、長期間充電せずにハイブリッドモード主体で運用していたオーナーが、数年後にバッテリーの健康状態をディーラーで診断してもらったところ、ほとんど劣化が見られなかったという報告例も存在します。

幸いなことに、三菱自動車はアウトランダーPHEVの駆動用バッテリーに対して、長期間の保証を提供しています(例えば、新車登録から8年または走行距離16万kmのいずれか早い方までに、バッテリー容量が規定値(例:66%)を下回った場合に無償で修理または交換に応じる、といった内容です。ただし、保証の詳細は年式や購入条件で異なるため確認が必要です)。

この手厚い保証がある程度の安心感を与えてくれます。とはいえ、バッテリーをできるだけ良い状態で長く使いたいと考えるならば、取扱説明書に記載されている推奨事項に従うのが基本です。可能であればたまに外部から充電してバッテリー全体のコンディションを整える、あるいは定期的にディーラーで点検を受け、バッテリーの状態について相談してみるのが望ましいと言えるでしょう。

他の選択肢との比較検討

他の選択肢との比較検討
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もし、あなたがアウトランダーPHEVの購入を検討していて、かつ「自宅に充電設備がない」「外出先で充電するのは面倒」といった理由から、最初から充電機能をほとんど、あるいは全く使わないと決めている場合、他のタイプの車種と比較検討してみることを強くお勧めします。なぜなら、充電しないという前提に立つと、PHEVならではのメリットを享受できない一方で、デメリットが相対的に目立ってくる可能性があるからです。

充電しないアウトランダーPHEVは、実質的に高性能なハイブリッド車として機能しますが、EV走行用の大きなバッテリーを常に搭載しているため、通常のハイブリッド車やガソリン車に比べて車両重量が重くなる傾向があります。これは、燃費や運動性能の面で少なからず不利になる可能性があります。また、前述の通り、車両価格も比較的高めです。

そこで比較対象として考えられるのが、例えば同じ三菱グループの傘下にある日産のエクストレイルです。特にe-POWER搭載モデルは、エンジンで発電しモーターで駆動するという点でアウトランダーPHEVのシリーズハイブリッド走行と似た仕組みを持っていますが、外部充電機能はありません。充電しないのであれば、よりシンプルな構造を持つこちらの方が合理的と考えることもできるでしょう。

あるいは、ハイブリッド技術で高い評価を得ているトヨタのRAV4やハリアーといったハイブリッドSUVも有力な候補になります。これらの車種は、多くの場合、アウトランダーPHEVのHVモード燃費と同等か、あるいはそれを上回る燃費性能を発揮する可能性があります。もちろん、初期費用を抑えたいのであれば、通常のガソリンエンジンを搭載したSUVも選択肢に入ってきます。

ただし、繰り返しますが、車選びは燃費や価格だけで決まるものではありません。充電しないという使い方であっても、アウトランダーPHEVが持つ独特のデザイン、三菱が長年培ってきたS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)による雪道や悪路での高い走破性・安定性、そしてPHEVならではのモーターによる力強い走り出しなどに強い魅力を感じるのであれば、それらを優先してアウトランダーPHEVを選ぶという決断も、十分に価値のあるものです。最終的には、ご自身のライフスタイルやクルマに求めるものを明確にし、様々な選択肢を比較検討した上で、試乗などを通じて最も納得のいく一台を見つけることが重要です。

【まとめ】アウトランダーPHEVを充電しないで使う時の知っておくべきポイント

【まとめ】アウトランダーPHEVを充電しないで使う時の知っておくべきポイント
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  • アウトランダーPHEVは充電なしでもガソリンがあれば走行可能だ
  • バッテリー残量が減ると自動でHV(ハイブリッド)モードに切り替わる
  • HVモードでは主にエンジンで発電しモーターで走るシリーズ方式で動作する
  • 高速走行時などはエンジン直結のパラレル方式も併用される
  • 減速エネルギーを電気に変える回生ブレーキも機能する
  • 充電しない場合の燃費目安は「HVモード燃費」を参照すべきだ
  • 「PHEVモード燃費」はEV走行を含むため参考にならない
  • 現行モデルのHVモード燃費(WLTC)は16km/L台である
  • 実際の燃費は走行環境や運転の仕方で大きく変わる
  • 実燃費はカタログ値より低くなることが多い
  • 充電しないとEV走行ならではの静粛性や滑らかさは得られない
  • 電気代による燃料費削減という経済的メリットがなくなる
  • 車両価格が高めなため充電しない運用は割高に感じる可能性がある
  • バッテリー劣化への影響は断定できないが長期保証は存在する
  • 充電しない前提なら他のHVやガソリン車と比較検討する価値がある
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